爽は飲み物を買うと私の横に座った。
「爽、さっきごめんね?」
「ううん、助かった。」
「そう?ならよかった。」
「…なにも聞かないんだ?」
「爽が話したくないなら言わなくていいよ。
私は事情を知らなくても爽が困ってたら助ける。
ただそれだけだから。
それにね、聞いてもなにも言えないと思う。
哉斗のときもなにも言えなかったし。」
私は爽に笑いかけた。
「…由茉に聞いてほしい。」
「うん、じゃあ聞くよ。
でもここで平気?」
「あー…そうだね、移動するか。」
私たちはそう言ってまた駐輪場へ戻った。
私たちは近くの海へ行った。
「海ってこんな近くにあったんだ…」
「人気ないからほとんどみんな来ないけどね。」
「じゃあ今はちょうどいいね。」
私たちは階段に座った。
「で、どうしたの?」


