「俺は一輝さんに直接拾われたんだ。
総長が直々に仲間に入れることはあまりない。
俺も自分から声かけていれたのは雄くらいだな。」
湊が教えてくれた。
「俺はそれくらい、湊を買ってるってことだ。」
一輝がそう言った。
「へー…そうなんだ。
湊って度胸があるんだね。
そういえば家に来て一輝と晴輝が立ってるのに
こうやって座ってるの湊だけだ。
湊ってあんまり緊張しないの?」
「一輝さんと晴輝さんに?
いやしてるけどな。これでも。
でも尊敬の思いの方が強いな。
二人は俺の中の目標だから。」
「えー、一輝と晴輝が?」
「由茉は知らないだろうけど、
二人はほんとすげーんだよ。
一輝さんはここらへん一帯を絞めたし
晴輝さんは中3にして総長になったんだ。
一輝さんと入れ替わりでな。
最初は弟だから贔屓してるとか言われてたけど
晴輝さんは実力で周りを認めさせたんだ。
だから俺の目標なんだよ。
あの二人は下からもすげー慕われてるし
仲間のためになるとすげー強い。
俺の憧れなの。
そんな二人と緊張して喋れないなんて
もったいなくねー?
由茉の兄貴だしな。」
…湊の目がキラキラしてた。
本当にこんな兄たちのことが好きなんだな。
私はそう思うと嬉しくなった。


