「へー、ここが由茉の部屋ね。」
「あんま見ないでよ。」
湊はベッドに腰かけた。
そこへ一輝が来た。
「飲み物持ってきた。
俺と晴輝飯作るしなんかあったら言えよ。」
「ありがとうございます。」
湊がたってお礼を言った。
「ありがと。ポテトサラダも作ってね。」
私がそういうと一輝は笑って下へ降りた。
一輝がいなくなると湊が後ろから抱きついてきた。
「わっ!どうしたの?」
「んー、由茉不足。」
「ふふ、なにそれ。」
「ずっと抱き締めたかった。」
「私も。最近全然一緒にいれなかったから
湊不足だったよ。」
「この部屋、雄入ったことあんの?」
突然そんなことを言い出した。
「雄?んー、小さい頃はあったかな。」
「ふーん。まあそれならいっか。」
「湊って雄に敵対心燃やしてるよね。」
「雄、やたらと由茉と仲いいしな。
なんつーか、二人の世界があるっつーか。
爽たちだと俺も入っていけるけど
雄相手だと負けてる気がしてなにもできない。」
「まあ幼馴染みみたいなものだよ。
凜さんだっけ?湊にもいるじゃん。
特別とかじゃないし、雄も湊のこと気にするよ。
俺と喋ってると湊さんが…とか言い出すし。
だから大丈夫だよ。」
私は笑ってそう言った。
~♪~♪~♪
その時湊に電話がかかってきた。
「チッ誰だよ、こんなときに。
…って爽かよ。
…なに」
爽から電話みたい。
「俺はいい。
ってかそんなことで電話してくんなよ。ったく。
じゃーな。」
そう言って湊は電話を切った。
「爽なんだって?」
「夕飯どうするかだって。
そんなこといちいち聞いてくんなよな。」
そのとき足音が聞こえた。
「あ、晴輝来る。」
「由茉、風呂どうする?」
「まだいい。湊帰ってからにする。」
ハイハイと言って、晴輝は呆れてもとに戻った。
「ってか由茉、足音聞き分けてんじゃん。」
「まあそりゃ晴輝か一輝かそれ以外かはわかるよ。
家の中ならね?家族だもん。
ドアの開け方でもわかるよ。
しかもあの二人性格正反対だし。
湊だって、幹部の4人は聞き分けられるでしょ。」
「あ、わかってたんだ?
今は由茉もわかるよ。」
「湊はいちばん鋭いしね。
一輝みたいなタイプ。
気にしなければ気にしないで済むタイプ。
爽や哉斗は晴輝タイプだよね。
気にしたくないのに勝手に気になっちゃって
たまに鋭い自分が嫌になってる。」
「へー…よく見てるんだな。」
「そりゃみんなのことだもん。」


