結局悩んで悩んで
湊が好きなアクセサリーショップへ入った。
「どれがいいかなー。」
あ、このピアス爽っぽい。
そんなことを思いつつ目に留まったネックレスがあった。
「…これ?由茉」
「うん、どう?」
「いいと思う。湊好きそう。」
「じゃあこれにする!爽ありがと。
ちょっと外で待ってて?」
「うん。」
爽が外へ出ていったのを確認してから
「すみません、これとこれください。」
私は店員さんに行ってショーケースから出してもらった。
「プレゼント用で、別々にラッピングしてください。」
私は湊と、付き合ってくれた爽にもプレゼントを買った。
支払いは…相変わらずカード。
最近コンビニや自販機もICカードで買えるので
現金はますます使うことがなくなった。
…莉桜に怒られる…。
そんなことを考えてたらお店の人が袋を2つ、
渡してくれた。
「ありがとうございましたー。」
「爽、お待たせ。」
「買えてよかったね。」
「うん!」
私たちは駐輪場へ向かった。
早く帰らないと湊が怖いからね。
「ねぇ、爽。」
「ん?」
「これ、爽に。今日のお礼。」
「え……まじで?」
「うん。」
爽はすごく驚いていた。
「さんきゅ、開けていい?」
「どーぞ。」
爽は包装を開けて中をみた。
「これ、さっき由茉が見てたやつじゃん。」
「うん、爽っぽいって思って。」
「さんきゅ、大事にする。」
そう言って爽は早速つけてくれた。
そんなとき
「…………爽?」


