そのあともくだらない話をしてたらあっという間に夕方。
俺らはそろそろ帰ることにした。
あー、キスしてー。
でも今ここでしたら怒るよなー。
はーキスしてー。抱き締めたいし。
完全由茉不足。
結局なにもできないまま病室を出た。
「あ、やべ。
スマホ忘れたわ。
先いってて。」
結局俺は由茉のところへ戻る。
病室へ戻ったら医者がきていた。
20代半ば…研修医か?
由茉と仲良く話している。
「あ、湊。どうしたの?」
「いや、スマホ見当たらねーんだけど
ここに忘れてないかなって。」
…うそ。本当はある。
キスしたくて戻ってきたなんて言えねーし。
「うーん、ここには見当たらないけど…」
探してくれてる由茉。
下の方も見るから「危ないよ」と言って
由茉に触る研修医…くそ。
触んなよ。俺のなんだけど。
「あー、じゃあ部屋なのかも。
ごめんな。」
「いいよー、明日も来る?」
「おう。来るよ。」
「そっか、じゃあまた明日ね。」
そう言って手を振る由茉。
はーあ、なんにもできなかったな。


