「とりあえずよかったな。」
「あぁ。」
「俺爽と一輝さんに連絡してくる。
颯はここにいろ。」
俺は颯を部屋に残して電話できるところへ行った。
まずは一輝さんだな…
プルルルル…プルルルル…
『もしもし、どうした?』
「すみません、由茉なんですけど…
実は女に刺されました。」
『は!?』
「あの、大事には至らなかったんですけど…
颯が女関係が縺れて、
俺と由茉が見守ってたんですけど…
由茉が颯守ろうとして飛び込んで…
俺がいながら本当にすみません。」
『今由茉は?』
「今は病院で治療も終えて寝ています。
数時間で起きるとのことでした。」
『わかった。俺今から行くから。
晴輝には俺から言うから。
どこの病院?』
「☆☆病院の○○○号室です。」
『わかった。あとでな。』
「はい。失礼します。」
次は爽か…
プルルルル
『もしもし?』
「俺。実は由茉が刺された。」
『は!?どういうこと?』
「女が颯を刺そうとして由茉がかばったんだ。
由茉は1週間くらいで退院できるってさ。」
『そうか…ならよかった。
颯は?』
「かなり落ち込んでる。今日も俺んち泊まらせる。」
『それがいいな。
もう面会時間終わってるよな?
俺ら明日行くから。』
「あぁ、由茉が目覚ましたらまた連絡するわ。」
『おう。じゃあな。』
そう言って電話が切れた。
俺は病室へ戻った。


