「おい、ここじゃ迷惑。 外にいこう。」 湊が言った。 うん、私もその方がいいと思うよ。 「私もいきたい。」 「は?」 「二人になんてできないよ。」 「俺が行く。」 「私も行く。湊がいるならいいでしょ?」 「わかったよ。 爽、ここ頼んだ。」 湊は女の人の腕をつかみ、外へ連れ出した。 そのまま歩いてきたのは人気のない神社だった。 「由茉、口出すなよ。 颯の問題だから。」 「…はーい。」 私たちは少し離れて二人の様子を見た。