「湊なんだって?」


哉斗が聞いてきた。


「来てくれるって。」


「よかったね。」


「うん、とりあえず。

ごめんね?」


「あたしは全然いいよ!

もうお腹いっぱいで食べれないし!」


なんて莉桜は笑ってた。


「莉桜はほんとよく食べるよな。

太るぞ。」


「え!秀もそんなこと言うんだね…」


「あ、はい。莉桜には言いますね。」


「へー…意外だ。」


ブーッブーッブーッ

"着信 湊"


「ごめん、湊からだ。」


私はみんなに断りをいれてから

電話に出た。


『ついた。今あがってるから。

エレベーターの前にいて。』


「ありがと…」


そう言って電話が切れた。


「ごめん、私行くね!

哉斗、誘ったのにごめんね!」


「いーよ!俺も来たかった店だし。」


「じゃーね!また明日!」


私はみんなに別れを告げてエレベーターへ急いだ。


私がついた頃には湊がすでに来ていた。