「理由は?」
「私が哉斗を誘ったから。
今日スイーツだし、あの5人なら哉斗でしょ。
みんな甘いの嫌いだしさ。
だから私迷わず哉斗誘ったんだけど…
行かないってわかってても
湊を一番に誘うべきだったなって。
もっと考えてあげればよかったな。
湊が独占欲強いのも嫉妬深いのも
私、わかってたのにな…。」
「…由茉ちゃん、思ってることは伝えないと
伝わらないよ?
湊、由茉ちゃんのことだいすきだから
ちゃんと言えば大丈夫だよ。ね?」
「哉斗…
湊、私と話してくれるかな。」
「由茉ちゃんと話せないなんて
湊からしたら一番辛いと思うよ。」
「哉斗、ありがと。私、湊のとこ行ってくる!」
「ちょっと待った!!」
哉斗は私の腕をつかんだ。
「送るよ。」
「でも…一緒にいたら怒らないかな…」
「怒るね。普段なら平気でも今なら怒る。
でも由茉ちゃん一人にしても湊は怒るよ。
総長としてね。俺も幹部だし
由茉ちゃんを一人で返すわけにはいかない。」
「そっか…そうだよね。
じゃあ電話してくる。待ってて。」
「ん、わかった。」
私は哉斗から見える位置で湊に電話をした。


