「だいたい、湊は独占欲強すぎ!
みんなの由茉ちゃんだろ!」
哉斗までケンカを売る始末…
「は、俺の彼女だろ。」
「如月の姫だし。」
「哉斗。
湊も、颯も。そろそろいい加減にしないと
私怒るけど。」
私がそういうとみんな黙った。
「全く。子供じゃないんだから。
私の取り合いで言い合いって…
なにやってんの。」
「はっ、お前ら湊までも由茉には逆らえないんだな。」
と言ったのは純だった。
「はいはい、この話はおしまい。
教室いくよ!」
私はそう言ってみんなを立たせた。
いつもなら手を繋いでくる湊は
今日は肩を組んできた。
「湊?どうしたの?」
「お前は俺のだし。」
「まーだ言ってんの?
私は湊が好きなんだからそれでいいじゃん。
ね?」
「…純の言うとおり、由茉には敵わねーな。」
湊は笑いながらいった。
私はしあわせものだ。


