アラビアンナイトの王子様 〜冷酷上司の千夜一夜物語〜

「だから、行かないってば、二次会〜っ」
と二人でもめ始めるのを、みんなはもう冗談だと思って、流していた。

 みんなの視線が外れるのを待って、顔を近づけた亮太が小声で言ってくる。

「誤魔化してやったぞ、感謝しろ」

 いや、そもそもあんたが振った話じゃ……と思ったのだが、これ以上面倒臭くなっても嫌なので、はいはい、と返事をした。

 もう一度、時計を確認する。