何分泣いただろうか。


「ごめんね、もう大丈夫……」


「由茉ちゃん、我慢しなくていいよ?」


心配そうに哉斗が聞いてくれた。


「ううん、本当に大丈夫。

もう枯れたよ。

それに、美波何度もいうの。

笑って、笑っててって。

だからもう笑ってるよ。



…おばさん、長居してごめんなさい。

また来てもいい?」


「いつでもいらっしゃい。」


「ありがとうございます。」


「じゃあ帰るか。」


湊が言う。


「湊くん…あの時なにも言えなくてごめんなさい…」


「大丈夫です。

美波の友達がちゃんと伝えてくれましたから。

俺もまた来ます。」


「「「「「「お邪魔しました。」」」」」」


外はもう暗かった。