すきだから

「ねえ、・・・ここにキス、してもいいかな?」

唇を指でなぞりながら、千歳は甘い声でそう囁いた。

「なんで・・・聞くの?・・・そんな事」

「・・・好きだから。香苗の口から聞きたいんだ。いいよって。・・・キスして、って」


意地悪な笑みを浮かべて、千歳はそう答える。


どんな羞恥プレイよ、それ。
しかもさり気なく私の名前呼び捨てにしてるし・・・。

ああ、もう恥ずかしすぎて気がおかしくなっちゃう。
そんな事言えるわけが・・・。



「言って。俺の事、好きなら」

千歳の甘いトーンに、何も考えられなくなってどうする事も出来なかった。

言えないと思っていたその言葉が、ぽろりと私の口から出る。