すきだから

「・・・で?具体的に、どうやってアンタを知ればいい?」

千歳の顔を見ないように目線を逸らしながら、私は千歳に聞いた。
あの情熱的な瞳を見れなかったから。

「そうだね。もう少し俺と共有する時間を増やしてほしいから、休みの日にどっかに遊びに行ったり、もっといろんな事を話したり・・・。そんなところかな」


・・・なんだそりゃ。

それ、付き合ってるのとあんまり変わらないじゃないか。
これ以上千歳との時間を増やすって、私は一体いつ休めばいいのか・・・。

「とりあえず今週末遊びに行こう!・・・と言いたいところだけど、期末が近いし、ここは一緒にテスト勉強でもしない?」

・・・ああ、すっかり忘れてた。

テストだよ。
期末があるんだった。

テスト勉強もここんところ千歳のせいで全く出来ていないし・・・。

「分からない所、教えてあげる。こう見えても教えるの上手いから」

「自分で言うな、自分で。まあ、でも・・・テスト勉強なら・・・うん、まあいいか。分かった」

「オッケー。絶対ね?約束破るなよ?ドタキャンなしな?」

そう言って千歳はいつもの笑みを浮かべた。
その笑みでようやく、私は千歳の顔を見る事が出来たのだった。