……あれ?


この人、いい人かな?



『怖がらなくても大丈夫だよ。おじさんは広田と言います。ここの野球チームの監督をしています』



目を細めながら、あたしたちの目線までしゃがむ。



『……かんとくぅ?』



初めて聞く言葉に、あたしは隼人と凌空の間からニョキッと顔を出した。



『学校の先生って言ったらわかるかな?』



それなら知ってる!!

幼稚園のみなみ先生だいすきだもん。


隼人と凌空も警戒心を解いて、両手を下げる。



『いつもここで見てるよね。たのしい?』


『『『うんっ!』』』



あたしたちは声を揃えた。