「委員会なんて出てる場合じゃないんじゃない?」


「ぶっちゃけちゃうとなー」


「はいはい。じゃああたしひとりで出るから、凌空は部活行って大丈夫だよ」


「マジ?そんな優しいと惚れちゃうよ?」



手の甲に頭をつけたまま、じーっとゆらを見つめると。



「……っ」



みるみる顔を赤くして、ピシッと固まる結良。



……おいおいやめてくれよ。


そんなの軽く流せっての。


つうか、もうとっくに惚れてるけどな。


今更じゃねえし、こうして俺も遊ぶ余裕がある。



「うーわ、顔真っ赤!結良ちゃん免疫ないね~」



俺は横から眺めたまま、ニヤリと笑いながら結良をイジメる。



男に免疫がないのは安心だけど。


だからって、間違っても他の男の前でそんな顔みせんなよ?



「り、凌空のバカッ!」



結良はさらに顔を真っ赤にさせると、本気で怒ったのか前を向いてしまい、それ以上口をきいてくれなかった。