「そうだ。今日の放課後実行委員あるけど大丈夫?」
「っだあーーー、そうだった。めんどくせーーー」
イヤなことを思い出し、再び机に突っ伏す。
体育祭なんて所詮"祭"なんだから、楽しめりゃいーのに。
クソまじめに週1のペースで集まりがある。
種目決めや、係分担。
クラスに持ち帰ってからも、選手の振り分けだったり仕事が沢山あって超めんどい。
結良を売ったバツだ、なんて隼人は言ってるが。
ジャンケンなんてただの運だっつうの。
「ローテーション入り、決まったんでしょ?」
「うーーーん……」
まぶたは重いが、野球のことになると体が反応して。
突っ伏したまま顔を横にして結良に目を向ける。
春季の県大会が終わり、青翔は県で準優勝した。
関東大会への出場が決まり、俺はベンチ登録してもらえることになった。
今度は5日間の短期決戦だ。