「で、結良に美容院付き合ってもらおうと思って」
その手を、あたしの肩に乗せて。
「えっ!?」
そんなの聞いてないんだけどっ!?
ビックリした顔で凌空を見ると、隼人も顔をしかめて言う。
「んなもん、その辺の床屋で切って来いよ」
あたしも隼人の意見に賛成。
坊主にするのに美容院に行く必要がある?
バリカンでグワーーーッてやって貰えばいいんじゃないの?
「床屋とかムリムリ。オヤジが行くとこだろ?」
凌空は心の底から嫌そうな顔をする。
「つーことで、結良の行きつけでいいから連れてってよ」
「えー……」
「暇だろー」