ホッ。
そして聞かれる。
「今日、来る?」
とは。
家に来るかってことで。
「うーん……。今日は……いいや……」
まだ、心臓がバクバクいってるし。
最近は大会が近いこともあって、少し遠慮しているってのもあった。
「そっか。オッケ」
隼人は強引に誘うこともなく、アッサリ『おやすみ』と言って家の中へ入って行く。
「んじゃまた明日~」
続けて凌空も。
大袈裟に手を振って、隼人の家の中へ消えた。
なんだったんだろう……今の……。
その場に取り残されたあたしは。
なにごともなかったような隼人の態度に、いつまでもドキドキが止まらなかった。