手に取って見ると、それは隼人からのライン。



【おやすみ。あした寝坊すんなよ】



おやすみ、って。


自分はまだまだ寝ないクセに。



「ふふっ」



笑いながら、画面の上に指を滑らす。


隼人がこれを見るのは、練習が終わってからだよね?



【遅くまでお疲れさま!隼人こそ寝坊しないようにね!】



そう送るとあたしはベッドに潜り込み、瞳を閉じた。




───シュッ……

───シュッ……



体に染みついた心地よい音を聞きながら、あたしはすぐ眠りに落ちていった……。