ここは駅から来る子たちとの合流地点。

次から次へと青翔の生徒たちがやってくる。


どうしようかな。


学校までもうすぐだし、このままひとりで行こうかと思っていると。



「あれ?」



隣にいるあたしを見て、彼女が目を丸くした。


え、なに……?



「たしか……矢澤くんの……」



……!!


どうしよう。


隼人は有名すぎるから、あたしが彼女だってことを知られてるのかもしれない。



……やだっ。

お願い、ここで言わないで。


こんな風にはバレたくないよ……。