早く、本物の楓様のお孫さんが見つかるといいですね。 「紗久、で、俺の所に来るのか?」 アルバーロ様の2度目の問にああ、こんな話をしていたなっと思い出す。 行くも何も...... 「行きません。私は彼らの帰る場所であり、彼らの帰る場所を守る者ですから。ここから動くことはできません」 私の答えは初めから決まってる。 百花の意味を知ったあの日から私の意志は何よりも重く、硬い。