「私を選んでくれて、ありがとうございます」 えへへ、と笑うと、急に立ち止まる理生先輩。 反射的に私も立ち止まる。 「…これ」 「え?」 渡されたのは、小さな紙袋。 「……プレゼント」 目を逸らすその表情はよく見えないけど、多分照れてる。 「くれるんですか!?」 「ああ」 「嬉しい!ありがとうございます…!」 受け取って、中を見てみる。