不機嫌だったんじゃなくて、焦ってどうしていいか分からなかったの? 先輩にヤキモチ妬いてたの? 可愛いって、思ってくれてたの? 「あははっ…」 そんな朝比奈先輩が、可愛くて。 好きで、もっと大好きで。 「朝比奈先輩、私のこと結構好きなんですね?」 なんて、意地悪言ってみたら。 「なに、知らなかったの? ……バカだね」 なんて、抱きしめながら、優しい声で囁かれた。