「っ、なにす……」 身体中が熱い。 耳にかかる吐息に、頭の中が真っ白になる。 久しぶりの朝比奈先輩の香水の匂いも、私の思考回路をショートさせる。 「静かにしないとバレるよ」 晴希に聞こえないように、小さな声で。 私の耳元で囁く朝比奈先輩の声に、恥ずかしいくらいに身体がビクッと反応してしまった。