あーあ!あたしの高校デビューを邪魔したあの隣人!
  
 

 絶対、許さないんだからね!





「燃えてるよ、彩花」


「うるっさい!」
  

「す、すいませーん」











─────── これが、あたしとあいつの出会い。



 この出会いは、とても最悪な出会いだった。




 でも、この出会いがなかったら良かったなんて思わない。


 むしろ、あって良かったと思ってる。



 あいつがあたしに、あんなくだらないイタズラを仕掛けてくれたお陰。





 あたしはあいつに感謝してるの。




 だって、



 この出会いは最悪な出会いだったけど、あたしにとって最高な出会いでもあったから。