カランと、扉のベルが鳴った。その音にサーシャははっとする。
まだ店を開ける時間ではない。
リムが戻ってきたのだろうと、厨房から出た。
「どうしたの?なんか忘れ――・・・」
サーシャの言葉が途中から消えた。
目の前には昨日のあの騎士が立っていた。
昨日は薄暗い店内ではっきりとは見えなかったが、陽の光が窓からその騎士を照らしている。
目にかかる位のさらりとした前髪から覗くアイスブルーの瞳。
その瞳がサーシャを捕まえて離さない。
サーシャは身動きが取れなくなって、向かい合わせで立ち尽くしていた。
「ようやく・・・。ようやく見つけたよ。リリィ。・・・リリィ・ウィルヘルム・グランライン」
サーシャはその名前にびくりと身体を震わせる。
どうして、どうしてその名前を・・・・!!
まだ店を開ける時間ではない。
リムが戻ってきたのだろうと、厨房から出た。
「どうしたの?なんか忘れ――・・・」
サーシャの言葉が途中から消えた。
目の前には昨日のあの騎士が立っていた。
昨日は薄暗い店内ではっきりとは見えなかったが、陽の光が窓からその騎士を照らしている。
目にかかる位のさらりとした前髪から覗くアイスブルーの瞳。
その瞳がサーシャを捕まえて離さない。
サーシャは身動きが取れなくなって、向かい合わせで立ち尽くしていた。
「ようやく・・・。ようやく見つけたよ。リリィ。・・・リリィ・ウィルヘルム・グランライン」
サーシャはその名前にびくりと身体を震わせる。
どうして、どうしてその名前を・・・・!!