ふわふわする意識の中、 「…きくんっ!……あい…くん!…愛希くんっ!」 佐藤の声が聞こえた気がした。 閉じそうな瞳の中、俺は泣きそうに俺を見つめる佐藤に必死に手を伸ばした。 「…な…くな…よ…っ」 ぷつんっとそこでまた意識が途切れた。