「っん…ふにゃぁああああ!!」

「あ、ママ、咲ちゃん泣いちゃった!」

「ただいま~」

「ねーね!」

 ねーねの声がしたけど、お迎えいけないや。
 でも、代わりに望亜がお迎えしに行ったから、ぼくは咲ちゃん見てなくちゃ!

「あれ、お母さん2階かな?」

「ねーねおかえり!」

「ただいま。ともくん偉いね。咲ちゃん、お兄ちゃんいてくれてよかったね~」

 泣いてる咲ちゃんを抱っこしたねーねは、お歌をうたいながら咲ちゃんをよしよしってしてる。

 そしたら、咲ちゃんはちょっとだけ声がちっちゃくなった。

「よもおかえり。ごめんごめん。そろそろごはんか」

 ママが来て、咲ちゃんにご飯をあげる。そしたら咲ちゃんはもう泣いてなかった。

「とも、ありがとね」

「うん!」

 ママに頭をポンポンってしてもらったら、いっぱい嬉しかったから、えっへんってしてみた。

 ねーねが写真撮ってくれたから、いっぱいかっこいいポーズしてあげたんだ!