お気に入り同期と恋人ごっこ



「今日はずっと調子が悪そうだっただろ?
だからこれでも食べて
元気になればいいと思ってさ
だいたいさぁ~
彼氏がこれをしないとイケないんだよ!
常務に言われて
断れないかもしれないけどさ」


調子が悪かったわけではなくて・・・
居心地が悪かっただけで・・・。


でも そんな気遣いをしてくれた誠は
とても優しい。


「ほら!果物いっぱい入ったこれ!
好きだっただろ?」


コンビニの袋にいっぱい
色んな種類のを買ってきている。


「もぉ~何個買ってきたのよぉ~」


「全種類一個づつ」


「もー!!!面白いことするねぇ」


「どれ食べたい?」


「うーん・・・これかな?」


指を指したのはアロエ入りのヨーグルト。


「果物いっぱいじゃなかったのか?
じゃあオレがそれを食おっと!」


「食べたらさっさと帰ってよ」


「そんな追い返すなってぇ」


「だって鉢合わせは困る!」


来ないのはわかってるけど
ここに居座られるのも困るからそう言った。


「たぶんあいつは来ないよ」


「なんでわかるのよ!」


「結構飲まされてたから
今ごろ意識なかったりして!
それに常務が娘と奥野さんを
くっ付けようとしてるだろ
ヤバイんじゃない?」


わかってるよ!言われなくても
それを断るための恋人ごっこなんだもん。


「やめてよ!そんなことないよ」


「嘘だと思うなら電話してみろ」


出きるわけないじゃん
彼女じゃないんだし
何の用?って言われたらおしまいだよ。


「信じてますから大丈夫!」


「ああ・・・それはそれは
ごちそうさま」


誠は笑っていったが
あたし よくもこんな嘘が
淡々と言えるもんだ。