「常務にえらく気に入られてるからな」
まぁ・・・美也子さんの彼氏にさせようと
必死だもんね。
誠は「まぁ 上がるわ」
と ズケズケと勝手知った我が家のように
奥へと進んでいった。
「変わってないなこの部屋
あれ?このスエットオレの?
それともヤツも同じのを着てるの?」
さっき投げたスエットを拾いながら言った。
「か・彼のよ!!!
返して」
と もぎ取るが
「これはオレのだ!
ほら!ここ 脇の下穴が開いてるから!
オレが釘が出てるの知らないで
引っ掻けたんだよ」
そんなの・・・知らなかったし。
「はぁはぁー!奥野くんにこれを
着せてるってか
元々の持ち主がオレだって知ったら
怒るだろうなぁ~
元カレのなんか捨てとけよ!
未練があるのか?ってね
えっ?オレに未練があるのか?」
「じ・冗談でしょ!
服は認めるよ!
捨てられなかったわけじゃなくて
有る自体忘れてたの!」
「ふーん あっそう」
嫌な言い方する誠。
「もう帰って!」
誠の体を入り口に向かせようとするが
力は負けてる
びくともしない。
「これこれ!朱音の好きなヨーグルトを
買って来たから食べろ!」
「なんでそんな命令口調なのよ」



