お気に入り同期と恋人ごっこ



恵夢に連絡してご飯でも食べながら
愚痴を聞いてもらおうと思ったのに
恵夢は『彼と朝からデート中!』って。


さんざん『嫌なやつ!』
『死ねばいいのに!』なんて
ゲロを吐きながら言ってたのに
仲直りをするとこれだもんね。


行き場のないあたしは
アパートへ帰った。


スエット
あのまま洗っていない。


微かに奥野さんの付けてる香水の匂いが
残っている。


それを握りしめ切なくなるあたし
こんなに好きなのに・・・。


ーーーピンポーンーーー


誰?もしかして
奥野さん?


スエットを投げ捨て
玄関のドアを開けた。


「ヨッ!」


そこに立っていたのは誠だった。


「久々ここに来たわ~」


「ミーティングは?」


「終わったから来たんだけど?
上がっていい?」


「ち・ちょっと!困る!
か・彼が来るかもしれないし
誠と遭遇しちゃったら大変だから」


一応奥野さんが来るとの
アピールをするあたし。


「あいつは来ねーよ
常務に連れられて家に招待されてたからな」


「えっ?」


常務のいえ→美也子さん→
とうとう常務の思い通り
カップル成立?