目覚ましを止めて台所へ出ると
奥野さんはまだ体を丸めて熟睡中。
軽い朝食を作ろうと
ガタガタと音を立てても起きる気配なし。
奥野さんって朝が苦手な人?
とりあえず自分の準備は済ませ
スクランブルエッグにキャベツの千切り
レトルトのコーンスープを用意して
奥野さんを起こした。
「奥野さん!起きて!」
「うーんあと5分」
「5分も寝てたら遅刻しますっ!
起きろ!」
「もー!お前はお袋みたいだ
朝からうるさい」
やっと起きた。
「えっ!いまだに親に起こされてるの?」
「いやいや 昔を思い出しただけ
よく学生時代起こされてて
終いにはケリを入れてくるからね」
「ケリね 入れればよかった(笑)」
「わっ!」
あたしを見てわっ!って。
「もう上野に変身してる」
「何よそれ」
「仮面を付けてる」
あたしそんなに厚化粧じゃないし!
そんなこと言うのなら
朝御飯を食べさせないから!と
取り上げる仕草をすると
冗談だよと笑っていた。



