お気に入り同期と恋人ごっこ



スポーツジムへカタログを届けると
時間はもうお昼時。


お昼は済ませて帰ると会社に連絡をして
奥野さんと二人 うどん屋さんへ向かった。


あたしはヘルシーなワカメうどん
奥野さんはガッツリ肉うどん。


食べていると奥野さんの携帯が鳴り始めた。


「ゲッ!」


奥野さんのその表情に
まさかもう休憩時間が過ぎるくらい
くつろいでしまった?
そう思ったあたしは
「会社から?」と尋ねた。


「違う・・・」


と言いながら電話に出た奥野さんは
いやーな顔をしていた。


「今晩ですか?
あーあ今晩は彼女とディナーに
行く約束があるんで」


(えっ・・・
また彼女ができたの?)


「そーなんですよぉ!彼女いるんですっ!
この前言いそびれてて
はい・・・」


(いつの間に?)


「そうですね
ぜひ機会があれば
はい どうも失礼します」


電話を切ったかと思うと
大きな大きなそして深ーいため息をつく。


ため息付きたいのはこっちよ!
また呪い?呪文?をかけなくちゃ
いけなくなったじゃない。


いつ彼女ができたのよ。