「そう?ってぇ~
そんなところが本気なのか
冗談なのかわかんないんだよぉ~!」
「いつも本気だよ
朱音こそどーなんだよ」
いきなりの呼び捨てにドキッとするあたし。
「あ・・・あの・・・」
あまりのドキドキに
次の言葉を失ってしまった。
「ほら!そーやっていつも
誤魔化すんだよな」
頭をチョンと人差し指で弾く。
「もー!やめてよぉ」
その仕草・・・幸せすぎて
今のこの事が夢のような気がする。
「ねぇ~さっきどさくさに紛れて
朱音って呼び捨てにしたでしょ?」
「そこ!振れるかな?
名前呼ぶの勇気いるんだよ
そこは さらっと流そうよ」
「勇気がいるって
恋人ごっこの時は呼んでたじゃん!」
「あの時と今とは状況がちがうし」
だよね
あたしもごっこの時でさえ
結局呼べなかったもん。
そんな話をしてると
奥野さんのアパートに着いたようだ。
「へぇ~こんなところに
住んでんだぁ おしゃれなアパートだね」
外観が茶色の可愛いアパートだ。
「男のオレ的には
別に可愛かろうが住めれば
どうでもいい感じだけどね」
中は2DKで結構広いし
すっきりとしてとても綺麗にしてる。
あたしは立ったまま
回りを見渡していた。



