お気に入り同期と恋人ごっこ



「とりあえずここを出ようか?」


会計に受付へと行くと
もう支払いは済んでいるとのこと。


「誠が払ってくれたんだ」


「さりげなくカッコいいね
会計はオレに払えよって
言ってたくせに!」


「そーだね」



お店を出て車に乗った頃
あたしの携帯の
ラインが来たことを知らせる音が鳴った。


【朱音よかったな
朱音は奥野くんを好きだと言うのは
わかってたけど奥野くんが朱音を
好きかも?と言うのは半分は
賭けだったんだ 半分・・・いや
ほぼオレの頭の中では
確定してたけど違ってたら
朱音を傷つけるかもしれないと
思ってた でも
作戦成功ってことで!
朱音に助言!
素直になること いいな】


誠からの長文のライン。


思わずニヤッと笑ってしまう。


「何?」


「あ・・・誠がね・・・フフフ
助言だってぇ~」


奥野さんはどこへ行くとも告げず
少しスピードをあげて走り出した。


もちろんあたしの家の方向でもない。


「どこ行くの?」


「オレの家」


「えっ?奥野さんのぉ?」


「言っとくけど オレって
かなりのヤキモチ妬きだから」


「うん?それが?
なんで今そんなこと言うの?」


「やっぱりバカで鈍感!」


「もー!!!またぁ!!!
わかってるけど改めて言われたくないぃ!」


「まぁ~そんなところ
含めて惚れてるから仕方ないな」


「・・・ちょっと・・・」


「何?」


「そんな事平気でよく言えるね!」


「そう?」


あたしの方を向いて
ニヤッとする。