すると誠は自分の横へ
あたしを座らせた。
「やっぱり朱音をお前には
渡さねー!もったいないわ」
そして誠はあたしを自分に引き寄せた。
「ちょっと・・・誠」
誠はあたしの耳ともで
「少しだけ我慢して静かにしてろ」
と言った。
「朱音やり直そう!
今度こそ お前を幸せにしてやるから」
「あたし・・・あたしは・・・」
誠はあたしの顎をぐいっとあげて
「朱音のこと何とも思ってないなら
すぐに帰れば?
それともオレたちのキスを
見学するつもり?」
(やめようよ・・・誠)
「待ってください!
オレ・・・オレは上野のことが
好きだから譲れません!」
「アハハ・・・やっとか!
早くそれを言えよ」
しばらく奥野さんは黙ったままだった。
「言えなかったです
上野は太田さんと・・・と思ったし
コクって関係が変になるのも怖かったし」
「朱音も奥野くんと同じ気持ちだろ?」
「えっ・・・それは・・・」
今言わないといけない?
「この際だからちゃんと
素直に話してみろ」
「うん あたしも・・・
奥野さんの事・・・好きよ
奥野さんが彼女が出きる度に
別れろって何度思ってたか」
「あ・・・その事だけど
実は彼女は正確には
出来てなかったんだよね
みんな友達で終わってたんだ
それを理由に上野と会話できるし
一緒にいれたから
それでいいかと思ってた」
ホント?
「あほだ!お前たち!
あ~あ 余計なことしたかな?
ほっておけばよかったかな?」
「いえ・・・
ありがとうございます」
「朱音!よかったな
さぁ~オレは帰るかな?
会計は奥野くんが払ってね
あっ!朱音を泣かせたら
すぐに奪うからな
それと朱音は好きじゃないやつと
寝たりしねーよ!」
誠はお店から出ていった。



