「あたしね、澤田くんに友達になろうって言われた時、最初エッチ友達かと思っちゃった」

「ぶっ……!!」


昼休み、隣でパンを食べる小林が可愛らしい笑顔で言った。


「大丈夫?!」

「あぁ……」


吹き出したオレは、ハンカチを差し出す小林に片手をかざして、もう片方の手で口元を拭う。

……飲んでたのが烏龍茶でよかった。


友達になって3日。

屋上へ続く階段で2人でお昼を食べるのが、なんとなく決まりつつあった。


なんかオレといると目立っちゃうから教室ではあまり話したくないらしいし、人目のつかない所って言うと、こんな所しか思いつかなくて。


「なんで?つぅかオレってそんな印象?」


気管に入り込んだ烏龍茶がやっと抜けたオレが、小林に聞く。

だってエッチ友達って……小林の中でオレってそんなスケベ野郎かよ。


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