恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~



「迷惑……って訳じゃない。だけどやっぱりよくないだろ。

小林が昼休みだけって言うから3ヶ月と少しそうしてきたけど、もうそろそろ潮時だ」

「潮時……?」

「あぁ。他の教師にでも怪しまれたりしたらマズい。

そうなる前に止めた方がいい」


あくまで大人で冷静な見解を述べる高遠は、別に間違っちゃいない。

そりゃそうだ。リスクを背負ってる以上、細心の注意を払うのは当然。


それは多分……小林の為でもある。


「……じゃあ2人で会える時間は……なくなるの?」


またしてもオレの胸をえぐるような表情を見せる小林。

教室にいる時とは違い、感情をそのまま表情に出す小林は、泣いているみたいに見えた。

そんな小林を見ていられなくなって、オレは思わず目を逸らす。


だけど、続いた高遠の言葉に、再び顔を上げた。


.