ツクヨミは天界を思い、姉に嫌われる覚悟で私に対し真実を告げた。

アマテラス様は理由はわからないけど、何らかの理由で冬斗に冬夜という人格を捧げさせたくないらしい。

冬斗が冬夜…もしくは別の命を捧げない限り、スサノオから冬を取り戻すことは難しい。

だから私たちは話し合わなければならない。

冬斗、そして冬夜のことを…



頭の中で今までのこと、そして私と冬斗の過去のことを思い出した。


どこかで会った気がした、あの感じ。
黒姫様?に記憶を失われてもなお、私の本能がなんとなく彼を覚えていたのだろうか。


けど…冬斗は、本体ではない。
彼の本当の人格は、冬夜なのだから。


だから取り戻すべきなのは冬夜で、もしかして冬斗が捧げられるべき人格なのかもしれない。



「…いやだ」