…私が昨日…というよりは、今日の1時ごろ。




みんなに告げた。



春乃が私にいった、あの言葉を。




それを聞いたアマテラス様は、悲しそうな顔をして、言った。




『…春乃のことを、本人がいないところで言える権利は私にはありません。

ただ…春乃を救ってください』





そう言ったアマテラス様は、手を前に上げ、一振りする。



口元が小さく動いたのを確認したところで…急激に、眠気が襲った。




気付いたら、真っ昼間。



アマテラス様を最初は責め気味だった冬斗と夏樹だけど、2人はすぐにそれをやめた。



分かってたんだと思う。アマテラス様は私たちのためを思って、眠らしたんだってこと。



そのあとは、すぐ準備。




私達の目的。それは…



第一に、卑弥呼を倒し、春の玉の封印を解き、取り返すこと。



みんなが、苦しそうな顔をして言っていた。



…春乃は、二の次だ、って。




でも…夏樹と冬斗、そしてアマテラス様だけは違った。



春乃がいなければ、卑弥呼も倒せないし、もちろん春の玉も取り返せないと。



…私は3人の心意が分からないけど、そっちを信じる。




第一に…卑弥呼を倒すこと、その前に。



春乃を見つけ、助け出す。