「服だけど?」


あたしはめんぞうくさいのを隠さず、そう返事をする。


「服か……」


そう言い、表情を柔らかくするお兄ちゃん。


その態度にあたしは疑問を感じた。


もしかしてお兄ちゃんは、あたしが何を買ったのか気が付いてるのかもしれない。


「どうしてそんな事聞くの?」


「いや……篤夢がポイントを使って買ったって聞いたから……」


頭をかいてそう言うお兄ちゃん。


叶さんがお兄ちゃんに話していたのか。


でも、何を注文したのかまでは言っていないようだ。


「叶さんにはちゃんとお礼しとくから、お兄ちゃんは関係ないでしょ」


あたしはそう言い、自分の部屋に急いだのだった。