「あ、違うよ! えっと、元の4人に戻るのは無理かなって、考えていただけ。
決定的な溝ができちゃったというか……」
私が敬太を好きで、絵留が敬太を横取りしようとしている状況だから仲直りは無理。
そんなことを恥ずかしくて真斗に説明できないので、あやふやに答えて苦笑いするしかなかった。
話を微妙にずらそうとして、真斗と敬太の友情について振ってみる。
「真斗と敬太は中学からずっと親友なんでしょ?
いいなぁ……男子の友情の方が、女子よりしっかりしてそう」
それはずっと感じていたことでもあった。
飯塚先輩たちバレー部の3年生に呼び出された時も、敬太と真斗は自分よりお互いの身を心配して行動していた。
お互いを思い遣るふたりの熱い友情が、本当に羨ましい。
「ケンカしたことなんてないんでしょ?」
そう聞くと、真斗は吹き出した。
「ケンカ、しまくり」
「えっ、うそ⁉︎」
「本当だよ。敬太ってさ、思いつきで動くタイプだろ? よく考えてから行動しろって俺が叱って、アイツが言い返してケンカになる」


