ナニカ 〜生んで、逃げて、殺される物語〜




気を紛らわせるために、昨日観たテレビ番組の話でもしようと思ったら、真斗に先に話しかけられた。


「霞、あのさ」


「ん?」


「言い難いんだけど、お前らって……」



真斗の話は、私たち女子4人のことだった。

最初は仲良し4人組だったのが、私ひとり仲間外れにされ、今は私と梨沙、絵留と琴美に分かれている。


真斗は今まで口出ししてきたりしなかったけど、ずっと心配していたと話してくれた。


「男の俺には女子の気持ちが分からないけど、なんとか元に戻れないのか?」


「うーん……」と答えた後、私は黙り込んでしまう。


なんとかしたい、元の4人に戻りたいと思った段階は、とっくに過ぎてしまった。


琴美はともかく、絵留は無理。

私の心は絵留を許せない気持ちでいっぱいだし、向こうも私のことは大嫌いだと思うから。


「ごめん、やっぱり俺が口出すことじゃなかったな……」


私が喋らなくなったので、怒っていると勘違いした真斗が謝ってきた。