すっかり肝試しに乗り気になったクラスメイト達が賑やかに話を進める中で、私一人、考え込んでいたけれど、
そんなわけないじゃないと結論を出し、怖い考えは無理やり心の奥にしまい込んだ。
肝試しの出発方法について、「ひとりずつ1分差でスタートする?」と誰かが言った時、絵留が声を上げた。
「ねぇ、せっかくだから男女ペアなんてどうかな? ちょうど半々だし」
その提案に少し照れながら、みんなが賛成をした。
すると絵留が「ちょっと待ってて」と言って、テントの中に入っていき、花柄のメモ帳とペンを持って戻ってきた。
「私がくじを作るね。琴美、手伝ってくれる?」
「うん」
ふたりがくじを作る間、私達は雑談しながら待っている。
男女ペアと言われたら、どうしても期待してしまう。
敬太と私のペアを……。
そうなったら、敬太と手を繋いで歩けるかもしれないし、怖いと言ったら抱きしめてくれたりして……。
私が何を考えているのかは、にやけた顔で梨沙にばれてしまった。
肘で突かれながら「祈っててあげるよ」と言われて赤くなっていると、くじを作り終えた絵留と琴美がみんなの輪の中に戻ってきた。


