梨沙は『あんなのハッタリ。絵留より霞の方が敬太と仲良いし、気にする必要ないから』と、言ってくれる。
それに対して、『そうだよね!』と思いたい気持ちと、『でも、もしかすると……』という不安が、心の中で交錯していた。
アルミ製のキャンプ用のベンチに座って、膝の上に乗せたカレーライスを、もそもそと口に運ぶ私。
すっかり元気をなくしてしまった私を見て、梨沙が背中を押してくれた。
「霞、敬太の隣に行って食べなよ。
頑張らないと。ね?」
「え、でも……」
敬太は私から5メートルくらい離れた場所にいる。
土の地面に直接腰を下ろして、真斗を含めた男子5人で盛り上がっている。
聞こえてくる会話は地元サッカーチームの話題で、そこにサッカーに興味のない私が入っていくのは難しい雰囲気だった。
「今は無理だよ……」
梨沙にそう答えて溜め息をつくと、敬太が「お代わりしてくる」と言って、空になったお皿を手に立ち上がる様子が見えた。


