わあっ!と歓声を上げて、私たちは水辺に駆け寄る。
小石がゴロゴロしている地面に荷物を置いて、早速、水の中に裸足を浸す男子が2人。
クラス委員の渡辺くんが、笑いながら2人に注意した。
「こら、まだ遊ぶのは早いよ。
まずは、テントを張らないと」
キャンプ場の横には管理事務所と書かれたプレハブの建物があって、そこでテントや調理用具、ベンチやテーブルなどを有料で借りてきた。
テントは5人用のが6つ。
渡された説明書を見ながら、全員でテントを張る作業に取り掛かったんだけど……これが予想以上に大変だった。
支柱の一本を地面に差し込んでいると、さっき差し込んだ方が外れてしまい、全部が崩れてやり直し。
「霞、ここ押さえていて」
「うん」
真斗に言われて支柱と支柱の接続部位を、私は両手で押さえる。
今度は上手くいくかな……。
真斗が支柱をしならせて地面に差し込むと、私が押さえている場所に強い反発力が生まれた。
非力な腕の力で何とか押さえていたのだけど、接続部位が急に外れて、跳ね返った支柱が私の手の甲を掠めてしまった。


