｢アレ、ギャグじゃねーの？

つーか......、最近ミッチーがやけに絡んでくるから、俺もミッチーは俺に気があるんじゃねーかと思ったんだわ。

けど、今度二人でメシでもいこーぜって誘ったら、断られたぞ？しかも、みんなの前ではあんな感じだけど、俺と二人きりの時はミッチー全然しゃべってくれねーし｣


それは初耳。

眉間にシワをよせ、不思議そうな顔をしている敦士に、あたしと一輝くんも顔を見合わせてしまった。

何で好きな人から誘われて断るの？
敦士の言ってるように、本当にギャグでやってんの？

そんな風には見えないけど。


｢てか何で俺にミッチー推してくんの？
みのるのこと考えろとか言ってなかった？
心配しなくても、ミッチーには手出さねぇよ｣


それよね。
理穂の気持ちがどうあれ、実際いま敦士と理穂に付き合われたら、少なからずエースのみのるのモチベーションに影響しそうだし。

この二人がくっつく前に、理穂の気持ちを他に向けるか、もしくはみのるに他の女をあてがうかして、どうにか対策を考えないと。