裏アリ王子の彼女になりました(ニセの)

――そして、クリスマスイブ。


お昼の12時に、琉生くんの家を訪ねた。


イメージを裏切らない、広くてキレイなお家だった。


「おう、入れよ」


「お邪魔します……」


私服の琉生くんは、デニムに黒のカットソーをクールに着こなしててすごくカッコいい。


スタイルが良いから、何着ても似合うんだろうな~。


「ダチが来るっつったら、用意してった」


リビングには、2人じゃ食べきれない程のごちそうが並んでた。