裏アリ王子の彼女になりました(ニセの)

「えっ、あのっ…!」


ちょっと待って!


「なんだよ」


気怠そうに、琉生くんが振り返る。


「あ、あたしの家、そっちじゃないです、こっちです…っ!」


だって、反対方向なんだもん!


「……!!」


すると琉生くんはさらにめんどくさそうな顔をして、体を急回転させた。


ホントに送ってくれるの?


ニセカノに、課外活動、必要?